カレーを初めて見た人達
現在「カリー」と呼ばれる料理にヨーロッパ人が初めて出会ったのは16世紀の終わりから17世紀初め頃のことです。
何人かのオランダ人やポルトガル人がその食べもののことを記録しています。
例えば16世紀末の西インドのゴアに住む人達の様子を記録したオランダ人のリンスホーテンは、インド人達がスープ状のものをご飯の上に掛けて食べていることについて書き残しており、その食べものが「カリ」と呼ばれているとも記しています。
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日本語の「カレー」は英語の「カリー(curry)」が訛ったものですが、「カリー」の語源となったのが、16〜17世紀頃にヨーロッパ人達が記録した言葉「カリ」なのです。
しかし、「カリ」とはタミル語で「油や香辛料で味付けする」とか「調理した野菜または肉」、「焦がす」などの意味を持っていますが特定の料理名を指す言葉ではありません。
カレーを最初に見たヨーロッパ人達の勘違いから「カリー」という料理名が生まれたわけです。
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日本人が最初にカレーを見たのは記録上では1863年のことでした。
日本人34名の使節団がフランス軍艦に乗船して航海中に、中国の上海でインド人の一行が同じ船に乗ってきました。
食事時になると、日本人がそれまでに見たこともない何かをそのインド人達は食べ始めます。
その様子を日本人団員の一人が記録しています。
「飯の上へトウガラシ細味に致し、芋のドロドロのようなものをかけ、これを手にまぜ、手にて食す。至って汚く人物の者なり」と書いており、カレーという食べものに驚いただけでなく、インド人達が手づかみで食事をしていることにも吃驚しているようです。
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日本人で最初にカレーを口にしたのは1871年に国費留学生として渡米した会津藩士の山川健次郎(当時16歳)だといわれています。
山川さんの記録によると、アメリカに渡る船中で出された食事は若い会津藩士にとっては未経験で口にできない肉料理ばかりで、食べられるものがなくホトホト困ってしまったようです。
そんな中である日の食事に食べ馴れた米の飯が出されました。
しかしご飯の上にはカレーが掛けられてあったのです。
山川さんがカレーを見たのはこの時が初めてで、ドロドロした食べものが気色悪くはありましたが、米の飯を渇望していた最中だったために渋々これを食べました。
これが日本人がカレーを食べた最初だとされています。
しかし、山川氏はカレーのルーが掛かっていないご飯の部分だけを付け合わせの杏の砂糖漬けをおかずにして食べたのだという説もあるようです。
<参考書籍>
月刊食生活編集部(1992)『グルメのおもしろ語源集—食べものふしぎ博物館』コア出版
NHK取材班(1990)『人間は何を食べてきたか カレー、醤油』日本放送出版協会
森枝卓士(1989)『カレーライスと日本人』講談社
井上宏生(2000)『日本人はカレーライスがなぜ好きなのか』平凡社
<関連商品>
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イシバシ・レシピ 後編 石橋貴明 ポニーキャニオン 2005-02-16 by G-Tools |
本格カレーを作ろう!―家庭で楽しむインド・スリランカ・パキスタン・タイ・インドネシアのカレーのレシピ47
ナヴィインターナショナル

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